私が料理人な理由

最初にこんな事を言うのも何だが、今にして思えば
「私って何で料理人やってるの?」というのがぶっちゃけた話本音である。(ぇー
まぁ志し何て物は人によって違うので、今となっては別の考え方もあるのかなと。

そもそも料理人になりたかった理由が謎である。言い訳の一つとして、(母)親が
作る飯がめっちゃ不味いと言ってしまえば、それで終わってしまうであろう…
だが、それだけではないはずだ。人間の三大欲の一つである食欲に、何か見せられた
ものがあるのかも知れない。まぁ何処の時代も料理に限らず「食」は大切な物である。
近い将来にはロボットが料理を作る時代も来るんだろうか。それでも後40年は
まだまだ料理人が現役として必要だと思う。(根拠無し)

と食に関するウンチクはまた別の機会で語らせて頂くとして、、そろそろ本題である
私が料理人な理由(ワケ)を探ろうかと思う。
まぁ不景気な今、、手に職を、、そして男の中で人気が高いのが食関係、スポーツといった
との統計が出ている。ほかにも私は絵画鑑賞が好きだ。デザインや構図、ひらめき等参考に
なる所は多い。さらに趣味の一つとして「収集」がある。この「収集」には二つの意味があり、
物の収集、そして情報の収集だ。まぁ言ってしまえば何でも欲しがる我侭な坊ちゃんと
言った所か。たがこの考えあったからこそ、今の自分があると私は考えている。

私は物心着いた頃にはクラシックや絵画をよく見たり聞いたりしていた。特に絵画等の美術展は
よく連れていってもらったものだ。美術の中でも陶器に始まり幅広い好みを持つ。そしてこの歳に
してなただる美術館展はほとんど制覇したといってもいい程見てきた。「ルーブル、オルセー、
オランジェリー、ロダン」とフランスを代表する美術館へ行ってきたのはちょっとした自慢だったり…(^^;
他にもスペイン、イタリアといった欧州の美術も色々見たつもりだ。(これらは残念ながら日本で)
また日本の美術(主に漆器等の器)も色々と見て来ている。例えば器を見ている内に料理に吸い
込まれていった、、そういう考え方も出来ないだろうか。

昔から色々なものを見てきた。知識は広く浅くの考えに基づいて、、
今は料理が好きだ。何時、何処で誰がどのようにしてその料理を作ったのか。有名な料理にはその料理を
作った料理人の名が刻まれている。私もそういうものを作ってみたい気もする。私が西洋料理は仏と
伊しかないという考え方を変えたい。出来れば、、それが夢でなく現実になって欲しい、、
その為にはやはり努力と精進が必要か。その結果は私が22、23の時に出てくるのだろうが…
その時は料理に対する世間の考え方や私自身の考え方もまた変わったものとなるだろう。

まず外国の料理を知る為にはその国の「風土、地理、歴史、食文化」が大事と考えている。
どうも私の中にはどうやって料理に興味を持ったのかが未だによく解かっていない…
たが、、それでも料理が好き、、料理と絵画は似たものであるということは言える。
皿盛りにした時にその人の感性が問われる。いつか私もそのような時の為に絵画を見ているのだろうか。
ヨーロッパでは料理も一つの芸術として認められている。絵画を見ているうちにもう一つの芸術に
魅せられたのかも知れない。そして、、いつかはヨーロッパ諸国へ行き、、
もっともっと芸術について考えたいものだ。「料理とははまればはまるほど興味を持つものである。」
楽しい…今は楽しい。これがいつか挫折になって返ってくる気がしないでもないが。

2000.06.06 (2003.12.31修正・加筆) 料理編No.2
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