サイトを閉鎖するということ。

 始まりがあれば終わりがある。そして形あるものはいつかは壊れてしまう。
いつかは終焉が来てしまうもの。それが定め。難しい言葉で言うならば理、因果律。
今回めでたく(?)当サイトはサイト運営・維持「2222日」(2005-03-29)を達成
する事が出来ました。まだ当サイトは閉鎖されていません。しかしいつかは
閉鎖される日がくるでしょう。それが明日なのか五年後なのかは解りませんが。

 今回はサイト運営が長期化してきた中で、いつか訪れるであろう、
「サイトを閉鎖すること」について、自分なりの考えで色々語ってみます。
といっても殆どが未来の私に宛てた私事や戒めなのですが……。

 サイトを運営していて常に頭を悩ます問題は人それぞれあるかと思います。
サイトの更新・維持であるとか、掲示板などを設置している人は管理であるとか。
アクセス数が増えないとか、サイトの内容に不満があるとか色々あります。
んで私の場合、いつ頃思いついたのか解りませんが、「いつ閉鎖しようか?」
と考えるようになってきました。サイト運営が長期化して、マンネリ化してくると
色々悩む事があるようです。ネタ切れとか更新意欲の低下とか色々とね……。

 ウチのサイトは開設以来、色々な問題に悩まされてきました。順風満帆に
歩んできた訳ではありません。色々な問題があります。色々な問題が。
「2222日」って簡単に言ってくれちゃってますけど、これって凄い数字ですよ。
キリがいいと言えばそれまでかもしれないですけど。少なくとも自分では偉いと
思う。いいや偉い、偉いに違いない。もし誰も褒めてくれなかたっとしても、
自分で自分の事を褒めてやりたい。一種の洗脳や自虐的部分を否定出来ませんが。
そう思わないとやっていけないというのはあるのかもしれません。

 サイトを閉鎖する理由は色々あると思うんです。荒らされたとか更新意欲が
低下したとか、自分に自信が持てなくなったとか。私の例で言うと、頭の中では
色々な考えがあるんだけど、それを上手く表現する能力が発揮されなかったとか。
ただ閉鎖する理由は何でもいいかなと思います。あくまで個人、特に一人で
運営しているサイトの話に限ってですけど。サイトを閉鎖するのは自由だと思う。
ただ「自由」だけれども「責任」は生じます。それはサイトを閉鎖する理由で
あったり、サイトを閉鎖する準備であったり。ある日、唐突に閉鎖するという
のはやっぱりよくないと思う。想定出来ない不意に大して免疫は無い訳ですから。

 少なからずそのサイトを利用していた人にとって、突然の閉鎖は戸惑うし、
困るものです。いつも通りアクセスしてみたらアクセス出来なかった訳ですから。
まぁ管理している人が災害や事故などで行方不明になったとか、死亡したとか
そういう特殊な事情を除いた場合は、出来る限り報告出来るのがベストではないでしょうか。
問題はどれぐらい先から告知しておくか…という問題ですが。(世間的にはやはり一ヶ月?

 ちなみに私がサイトの閉鎖について本格的に悩み、考え出したのは5年目ぐらいです。
サイト管理の運営費であるとか、労力的な問題とか時間的制約とか…色々と複雑な
要素が絡み合って、ある日突然「もういっか別に…」という考えになる事もしばしば。
頭ウチというか、これ以上やってもアクセス数も伸びないし、何がやりたいのか解らない
というのもあるかも知れません。趣味と仕事のメリハリが付けられなかったのが原因かも。
勿論サイト開設時にある程度の考え、ポリシーというのはありました。最初にポケモンがあって、
次にゲーム全般に手を広げて、料理、コラム、検索エンジンと手を広げていきました。
その結果、手を広げ過ぎて宙ぶらりん……となったのですが。趣味は趣味、仕事は仕事で
割り切ってサイトを分散すればこんな事にはならなかったのかも。

 多様性に走るよりは、狭いジャンルで特化した方がやりがいがあるし、アクセスしてくる
人を満足させられるような気がします。少なくとも独りよがりになる事が少ないので。
そんな訳で実は趣味や実験的要素を含む新しいコンテンツは既に分散化しています。
一極集中型は管理が楽だし、コスト面でも助かるんですけども、ある日突然一網打尽に
全てが崩壊する危険性もあります。まぁネットの怖さでもある訳なんですが。
荒らしなんて可愛いものです。ストーカーとか無断転載とか実生活で友人ばれしたとか
そういう危機を避ける為にも、ある程度コンテンツは分散化しておくべきかも。
いゃまあ幸いにして実生活では誰にも教えてないので、今まで身内バレによるサイト
閉鎖危機はなかったんですけどね、幸いにも。

 ただ分散化したり、新しくサイトを立ち上げるにしても、更新が義務化しては面白くないと
思う。ネタのマンネリ化を産み、悪循環にはまってしまう。更新ありきになってしまった場合、
ネタが無くてもとりあえず更新する、するとウケが悪い→更新意欲が減退するというスパイラル
にはまる訳で。まぁそうなってしまった場合、それがその人の限界なのかもしれませんけども。
一息置くのは大切かもね。詰まった時に限って指し急ぐようなモノでしょうか。

 時間的制約や精神的苦痛、プレッシャー、葛藤など複雑な要素が絡み合い、束縛となった。
今やサイトの更新が義務化し、半ば強制的に束縛、強迫概念に囚われているのかも知れません。
とりあえず、3333日までは頑張ろうと思う。その後は…閉鎖して新しいサイトでも立ち上げようかな。
でも結局新しいサイトを立ち上げても、明確なプラン、考えが無いとすぐ閉鎖する羽目になるかも。
客観性を重視するのか、それとも主観に走ってみるのか。とりあえずいつ閉鎖するか解りませんが、
もしウチが閉鎖するとしたら以上の理由で閉鎖しますよって事を解りづらく、長々と語ってみました。

後書き
3333日まで後3年余り。そうかまだ3年もあるのか。しかし既に2/3は過ぎたととらえる事も
出来る。ものは考えようか。出来るなら最後は自分の手で終わらせたいと考えていたり。
予測出来ない事態が起こったらそれはそれで仕方が無いんでしょうけど……。

初出 2005.03.29 
Back